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〈連載〉繊維強化プラスチック短信 第45回 紫外線硬化NCFプリプレグによる補修

2025-12-11

日本工業出版社発行の月刊プラスチックスで連載中である「繊維強化強化プラスチック短信」で、
非加熱硬化樹脂の一種である紫外線硬化樹脂とNCFを強化繊維としたプリプレグによる補修に関する記事が掲載されました。

 

 

非加熱硬化樹脂とガラス繊維を組み合わせたFRPのメリット

FRP向けのマトリックス樹脂といえば、熱硬化性か熱可塑性のどちらかです。

しかしこの熱硬化性の中には、メカニズムは概ね熱硬化と同じものの、光開始剤を起点とする光硬化をするものがあります。

今回記事で取り上げた非加熱樹脂はこの紫外線で硬化する樹脂です。

組み合わせる強化繊維をガラス繊維にすることで、紫外線の透過性を確保しているのがポイントといえます。

 

 

熱を使わないことにより現場環境が改善する可能性

記事でご紹介した材料はガラスのNCF(Non crimp fabric)と紫外線硬化性樹脂を組み合わせたFRPです。

主用途として補修を想定されていますが、熱を使わないことは現場環境の温度上昇を防ぐという意味で環境改善になると期待されます。

インフラの老朽化が課題となる日本において、新しく作るだけでなく、このような補修材を用いて延命させるという考えが、今まで以上に一般的になるかもしれません。

 

※関連コラム/寄稿記事

自動車技術会「高翔」への土木建築/インフラへのFRP適用に関する記事寄稿

FRP製電柱の拡大と既設電柱のFRPによる補修・補強の重要性

道路トンネルの変状・異常事例集から見るFRPの活用

水道管 の更新へのFRP適用

 

編集者の方とは、非加熱硬化タイプの樹脂の展開拡大の可能性について意見交換しています。

 

 

本内容は2025年12月号に掲載されています。

月刊プラスチックスの概要はこちらのサイトで見ることができます。

 

本連載に関する概要についてはこちらのサイトをご覧ください。

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