〈連載〉繊維強化プラスチック短信 第46回 低誘電FRPを用いたRadomeの試作
2026-03-09
日本工業出版社発行の月刊プラスチックスで連載中である「繊維強化強化プラスチック短信」で、
GFRPを用いたRadomeの試作に関する記事が掲載されました。
FRPの機能性の一つとして絶縁性が注目されている
FRPといえば軽量で高強度という印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、もう一つ注目されている機能性が絶縁性です。
絶縁性能は誘電体ならではの特性でもありますが、この指標の一つとして比誘電率があります。
電気を通さないことは、電波透過性が高いことと概ね同意であり、よって今回ご紹介したようなRadomeはその望ましいアプリケーションの一つといえます。
FRPの絶縁性を高めるにはマトリックス樹脂の選定がカギとなる
仮にFRPの絶縁性を高めたいのであれば、強化繊維にはガラス繊維を用います。
そして同時にポイントとなるのが、マトリックス樹脂の選定です。
絶縁性、すなわち誘電体としての特性を左右するのは外部電場によって生じる電気双極子の発生です。
マトリックス樹脂の極性が低いほどこの現象は生じにくく、すなわち絶縁性が高まります。
本記事で紹介しているマトリックス樹脂はエポキシ樹脂ですが、”低誘電”エポキシ樹脂との記述があります。
このように複合材料であるFRPのマトリックス樹脂側の選定が、優れた誘電体となるか否かを決めるポイントとなるのです。
編集者の方とは、Radomeの役割について構造材と機能材の両面からの理解の必要性について議論を行っています。
本内容は2026年3月号に掲載されています。
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