FRP業界での活躍を目指す企業のコンサルティングパートナー

新年のご挨拶 令和2年

2020-01-01

new year greeting

FRP Consultant 株式会社のHPをご覧の皆様におかれましても素敵な新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 

昨年はFRP関連製品製造で30年以上の歴史のある企業で起こった量産問題の対応等、大掛かりな仕事に取り掛かれた一方、こちらのHPでも情報の公開を進めてきていたFRPに関連する技術的な内容を、機関誌の連載という形で1年間継続する等、様々な事に取り組むことができました。

 

業界全体でみると、やや下り坂のような印象が昨年中盤以降から出始めています。

 

 

景気の後退という波が、事業的にも心理的にも様々なものを侵食している印象です。

 

加えて必要とされている技術が、情報技術、制御技術、電気動力技術へシフトし、材料開発や構造設計が優先順位として低下しているというのも大きいと考えています。

 

 

さらにこれまで社内で基礎技術を蓄積してきた百戦錬磨の技術者の方々が定年を迎え、残された技術者は基礎技術がわからず業務推進効率が低下し、また外部委託するにも技術的知見の不足から委託方法からわからないといった状況も散見されています。

 

 

それをあざ笑うかのように海外での一部企業では開発スピードは加速し、これまであまり業界では注目されてこなかったような企業が数年前まで試作レベルだった製品を多く量産品としてリリースするという状況になっています。

 

海外は日本以上に危機迫るものがある故の動きかと思います。

 

この予想を裏付けるように海外、特に欧州のコンソーシアムが日本との連携を模索し、来日するという動きも見られます。もやは一つの国だけでは技術的にはもちろんですが、何より補助金などの予算を獲得できないという諸事情があるという話を欧州の研究者から直接聞きました。国際的な連携をしながらコンソーシアムを運営するという動きをしないと政府や行政から認められないのです。

そういう意味でアジア圏においては、海外からみて日本は

技術的に手を組む相手として極めて魅力的に映っている

ということを認識する必要があるでしょう。

 

見方によっては今こそチャンスです。

 

上記のような開発を急ぐ企業や、アジアにパートナーを求める研究機関などの一部の先鋭的な組織を除き、日本だけでなく世界中の企業が選択と集中という言葉を盾に、FRPに関しては様子見になっているはずです。

つまりこれらの先鋭的な企業や研究機関とタッグを組むことでお互いの強みを活かし新しいものを生み出すのは今なのです。

 

上述の状況も踏まえ、当社のクライアント企業はもちろんですが、本年出あえるであろう新たなパートナー企業や個人の方々と勝負をする1年にしたいと思います。

 

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

令和2年 元旦

FRP Consultant 株式会社

代表取締役社長

吉田州一郎

 

 

 

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