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次の Air Force One に GEnx-2B を搭載予定

2015-02-10

アメリカ大統領専用機である Air Force One の次の機体に B787-8 が採用され、
その機体にはGE aviationの最新エンジンであるGEnx-2Bが搭載されるようです。


航空機の中でも異彩を放つ Air Force One ですが、
最新型の機体と航空機エンジンを搭載すると発表がありました。

 

元々の印象ですが、コマーシャルで実績を十二分に積み、
大きな問題をつぶしこんでから機体の変更を行うのが一般的なのですが、
機体もまだ発売から4年、エンジンに至っては最新型を使用するというのは少し意外でした。

 

さて、Boeing 747-8。

ジャンボの名前で親しまれた航空機ですが、今は貨物機として用いられる以外では、
日本ではほとんど見られなくなりました。

最新型の747-8ではFRPをあまり使用していないようですが、
その大きな機体というスペースをフルに活用し、
2つの調理室と、一度に100人分もの料理を作れるというキャパシティをもっています。

 

シアトル近郊の航空博物館でケネディ大統領が使っていた Air force one の中を見たことがありますが、豪かなソファー、会議室、大きな調理場、最新情報を収集するための情報制御室など、飛行機というよりは動く執務室といった感じでした。当時としては最新であろう電話も搭載されていました。

 

さて、話を現在の最新 Air force one に戻します。

この747-8に搭載するエンジンはGEnx-2B。

GE aviationが提供する最新型エンジンです。
B777に搭載されているGE90、B787に搭載されているGEnx-1B、そして今回のGEnx-2B。
現行ではこれら3つのエンジンのみが最も前の回転翼のFANにCFRPを用いています。


そして、様々な設計改良と軽量化によって同社の従来型エンジンと比較し15%の燃費改善を達成しています。

http://www.geaviation.com/commercial/engines/genx/


エンジンの外観図を見てもらうと、最も前のFANの周りを囲っている FAN case 黒色のCFRP製であることがわかります。

非常に多くのFRPを使っていますね。

 

GEはこの次にGE90の次世代エンジンであるGE9Xを発表する予定です。


こちらは今話題の 3Dプリンタ 技術、Ceramic Matrix Composite(CMC)などの最新技術をふんだんに盛り込んだものであるといわれています。

 


今後も航空機業界から目が離せませんね。

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