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Computed Laminography (CL)によるFRPの非破壊検査

2015-02-08

従来のX線検査手法であるComputed Tomography (CT)の欠点である、

– 検査対象を一回転させるスペースのため、被検査体の大きさの制限

– X線減衰特性のため、平面形状の検査不可

といったところを補う近年注目されている Computed Laminography (CL)という技術についての紹介です。

 

イギリスのSouthampton大学とNikonが共同で、FRP向けのCL検査装置を研究中のようです。

 

一般的なCLは対象物そそのままに、X線プローブを動かし、それと並行して検知器を動かすという仕組みによって、2Dの画像を作成していきます。


CLの概要説明については以下の文献がわかりやすいかもしれません。


http://www.ndt.net/article/aero2010/papers/mo3a3.pdf

 

プローブと検知器を平行に動かすので検査対象物を回転させる必要が無いため、
大きなものを検査することも可能で、CTではX線が減衰して検査困難な平板の長手方向の検査についても、
CLでは可能となります。


Southampton大学とNikonが共同で研究開発中のものはソフトウェアによる情報処理により、
2DのCL画像を3Dにするといったことも可能になるようです。


さらに後方拡散の現象を応用して、大きめの構造物を検査するときにおいて、
その表層付近の検査を行うという one-sided X ray inspection も研究するとのこと。

これはX線発生プローブと検知器が同じ側にある仕組みです。

http://lib.dr.iastate.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1935&context=qnde


超音波でも検知しにくい表層付近の欠陥検知には威力を発揮するかもしれません。

 


CLとone-side X ray inspectionの組み合わせでFRPの非破壊検査に新たな風を吹き込むこととなるのか、
FRP信頼性の中で高いウェイトを占める非破壊検査の動向も注目していきたいところです。

 

 

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