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中国で世界最大のFRP製塩酸 貯槽 製造

2015-06-12

強化プラスチック協会誌の中の業界ニュースで驚きの情報が述べられていました。

 

中国山東省安丘市の民営企業、宇航璃鋼有限公司が塩酸貯蔵用の1万トンFRPタンクを製造し、2015年5月から運用を開始したとのことです。

中国複合材料工業協会が発表しています。

 


この貯蔵タンクは31?35%の濃度の塩酸を常温貯蔵するために新設したもので、
耐薬品性、長寿命、遮熱性といったFRPの特性を活用し、
さらに貯蔵容量の土地専有面積当たりの大幅な節約と内容物の単位面積あたりの貯蔵容量の増大といったメリットもあるとのこと。

 

強化プラスチック協会誌によりますと、巨大 貯槽 は内径約32m、高さ約12.6mで宇航璃鋼有限公司が開発した、

「 オンサイトFW (フィラメントワインディング) 」

で建設されたとのこと。

 


さらに驚いたのは原材料であるGFRPの製造元。


ガラス繊維はFW用のダイレクトロービング(4800tex)、チョップドストランドで、泰山玻璃繊維股份有限公司の製品。


内層の樹脂は上海精細化工有限公司のビニルエステル樹脂、構造用外層には帝斯曼複合材料樹脂集団の不飽和ポリエステル。

 

つまり、すべて中国国内で原材料から成形、最終製品までが完結しているのです。

 


これは現在の中国がFRP技術において国内完結の内需を活性化させようという姿勢を示唆していると考えることができます。

 

 

また、上記で紹介されたオンサイトFWもかなり思い切った製造方法であり、
低コストと品質安定を目指しながら、自動積層が得意とする大型かつ単純形状をターゲットにしているという所を見ても、FRPの設計を高い視点から見た上で今回の 貯槽 製造に取り組んだという事がわかります。

 

タンクの外側に円形に線路を敷き、その上を積層機がタンクの外周に沿って動いていくイメージです。

 

 

市場規模だけではなく、技術向上が目覚ましい中国。


同じアジア領域の国として動向に注視しながら、協力できるところはうまく協力していくという戦略が今後求められていくのかもしれません。

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