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薄層から厚層まで対応可能な NTPT Automated Tape Laying machine

2015-03-18


North Thin Ply Technology ( NTPT )が Automated Tape Laying ( ATP )での複数軸で強化したプリプレグの効率的な積層技術を発表しました。


http://www.thinplytechnology.com/mesimages/documents/Press%20Release%20ATL.pdf

 

最も特徴的なのは、積層で対応できるプリプレグの厚み。


プリプレグ目付量が単位平米あたり30gの薄層から一般汎用プリプレグの中でも厚い部類に入る同目付量300gのものまで ATP による積層が可能であると述べられています。


積層スピードは単位時間当たり120平米。


プリプレグテープ幅も25?300mmまで対応可能です。


積層角度精度も1°単位での制御が可能と述べられています。

 

さらには多軸織も可能とのこと。

 


これらの技術を用いてクライアントの要望に沿って、
共同で最終製品までの開発を共同で行うことも可能であり、
モータースポーツ、船舶、スポーツ、レジャー、といった製品に対する応用を目指すというのが NTPT のスタンスのようです。

 


FRP業界において積層工程の時間をいかに短縮するのか、という至上命題へのアプローチの一つとしてATPやファイバープレースメントといった技術に対する研究開発は続いています。

 


自動積層というとどうしても、


「積層時間短縮と、積層に関わる人員削減につながる低コストが主目的である」


と考えられるケースがとても多いのですが、実際の量産現場での経験に基づく意見として、
自動積層の最重要となる存在意義は間違いなく、


「最低品質の向上と安定」


です。


つまり、人の手によって生じるばらつきを自動化で低減するということです。

 

ものすごい大きな部品、単純な形状であれば自動積層で多くの積層工程を完結することは可能かもしれません。


ところが、アプリケーションのすべてが大型部品とも限りませんし、
何より単純形状であるケースが少ないというのもあります。

 

 

FRPの適用拡大を担うアプローチの一つとしてあるのが、複雑形状の一体成型。

二次加工が必要ない、という工程の簡略化というのもFRPが他の材料に無い強みでもあります。

 


ところが、複雑な形状になればなるほど自動積層は困難になっていきます。


ATPでもかなりの軸数を増やさなくては形状は追従できません。ファイバープレースメントでも一緒です。


そして、プリプレグテープを張り付けるコンパクションローラーのRによって、
どの角Rまで積層できるのかも決まってしまい、
さらにはテープ幅が広くなればなるほど複雑な形状の追従性は困難となり、
その一方で幅を狭くするほど多く積層しなくてはいけないというジレンマにも陥るのです。

 


自動積層の限界と特性をよく理解し、自動積層ができる範囲とそうでない範囲ということを冷静に見極めることが重要です。

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