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Toray のCFRPをB777Xへ供給決定

2014-11-18

Toray の破竹の勢いを示す、"B777X"へのCFRP材料提供決定のニュースです。


Toray のプレスリリースはこちらです。

http://www.toray.co.jp/ir/news/detail.html?key=C0DCCF6BCDF6BB6F49257D93000756DF


B787への機体の一次構造材への適用を決め、この世界での強さを世界中に再認識させたTorayがさらなる飛躍を見せています。


2020年に初号機納入のB777Xは、B787の設計コンセプトを踏襲してCFRPの主翼を製造すべく、
エバレットというアメリカの西部、ワシントン州にFRP部品工場を建設中です。

(ギネスに登録されているほどの大きな飛行機組み立て工場がありますね。B747等もこちらで組み立てています。)

 


こちらで製造するB777Xの主翼にTorayのCFRP(プリプレグ)であるトレカが使用されるようです。

 

ということは、B787では日本の重工で製造していたCFRP部品製造をB777Xでは自前化しようという意向なのかもしれません。

 


同時にB787も月産機体数を現在の10機から2019年末までに14機まで引き上げるらしく、
TorayのCFRP材料はボーイング社の機体に大量に使われる予定で、

今後売上総額は1兆円規模に達するといわれています。

 


このニュースは日本の素材メーカーが海外のアッセンブリーメーカーに材料を提供するという従来の形態を維持しつつ、素材メーカーが合わせてアメリカ現地での炭素繊維製造工場を立ち上げるという現地生産に切り替えるというきっかけになるなど、政治的な事情も絡んでいることを示唆しています。

 


Toray の材料はB787の開発において、

Boeingが独自に定める Boeing spec を唯一満たすことのできたことで採用が決まり、
それ以降ずっと材料を提供し、信頼関係を築いてきたのはこの業界では知られている話です。


特許技術である熱可塑性微粒子を層間に分散させて破壊靭性を初めとした機械強度を上げたというところは圧巻でした。

 

B777XでB787と同じ材料が使用されるのかどうかは不明ですが、
次の機体で日本の材料がさらに活躍するという事を是非楽しみにしたいものです。

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